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ご存知ですか?「利用可能残高」と「決済済みチェック(小切手)」の違い

お客さまの大切な資産を守るためには、「利用可能残高(available funds)」と「決済済みチェック(cleared check)」の違いを正しく理解することが非常に重要です。
多くの方が、チェック(小切手)を口座に入金後すぐに表示される金額を見て、チェックが完全に決済されたと誤解しがちです。しかし実際には、この金額は仮のものであり、チェックが不渡りになった場合には取り消される可能性があります。
この認識のズレが、詐欺などの被害を受けやすい状況を生み出してしまうのです。
利用可能残高と決済済みチェックの違いとは?
チェックの入金手続きをすると、すぐにその金額が口座に反映され、利用可能残高として表示されることがあります。しかし、それはあくまで仮の入金であり、チェックが完全に決済されるまでは確定した資金ではありません。たとえ口座に入金済みと表示されていても、チェックが最終的に不渡りとなった場合、銀行はその金額を取り消すことができます。
この違いを理解していないとどうなるでしょうか?
たとえば、口座に$1000ある状態で$5000のチェックを入金すると、口座残高は$6000と表示される場合があります。
その状態で$3000のチェックを発行すると、一見問題ないように思えます。
しかし、もし最初の$5000のチェックが不渡りになった場合、銀行はその金額を取り消します。その時点で$3000はすでに引き出されているため、口座は「$2000の過剰引き出し」となり、お客さまのご負担となります。
詐欺師が狙う「時間差」
詐欺師は、この「利用可能残高」と「決済完了」の間にある時間差を悪用します。
たとえば、偽造したチェックを渡してお客さまに入金させ、「一部を返金してほしい」「別口座に送金してほしい」と依頼してきます。この時点では金額が利用可能と表示されているため安心して送金してしまうと、後日そのチェックが不渡りとなり、送金した金額をお客さまが負担することになってしまいます。
チェックを使った詐欺から身を守る3つのポイント
下記3つのポイントを実践することで、チェック詐欺の被害を避けることができます。
- 信頼できる相手からのチェック以外は受け取らない
見知らぬ相手や、不審な申し出には注意しましょう。 - 入金する前にチェックをよく確認する
少しでも違和感がある場合は、すぐに銀行に相談してください。 - 完全に決済されるまで使わない
チェックによる入金は、銀行が正式に決済完了を確認するまでは使用を控えることが無難です。
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