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スモールビジネスが起業資金を調達する方法とは?
ビジネスを始めるにあたって必要な資金額を算定したら、次はその資金をどのように調達するかを決めましょう。最適な資金源を選ぶためには、資金の用途、必要な金額、他の選択肢、そして「資金源」と「資金の使い道」の適合性を考慮することが大切です。
以下の6つのステップを参考に、起業資金の集め方を検討してみましょう。
ステップ1:必要資金を最小限に抑える
必要な資金額を慎重に確認しましょう。資金額を抑えることで、調達が容易になり、最適な方法を見つけやすくなります。
資金を抑えるためには、下記のような方法があります。
- 機材を購入するのではなく、まずはレンタルし、人脈やネットワークを活用して短期的なニーズを満たす
- 新品ではなく中古の機材を購入する
- 機材や車両は購入せずリースにする(税務上やその他の影響については専門家に相談を)
- 立ち上げ時の製造コストを抑えるため、製品数を限定する
- コストを抑えられる事業拠点を選ぶ
- 必要な分だけの原材料や在庫を購入する
これらの手段を講じても資金が不足する場合は、「ブートストラップ方式(自己資金による起業)」を検討してみましょう。これは、当面の間は給与を取らずに働いたり、自らの労働力を資本(スウェット・エクイティ)として活用したり、個人資産を売却して立ち上げ資金に回したり、知人やビジネス仲間の協力を得たりする方法です。
ステップ2:自己資金から始める
自分自身の資金をビジネスに投資することは理にかなっています。自己資金を投じることで、事業への真剣なコミットメントを示すとともに、事業の所有権を維持することができます。
一般的な資金源としては、貯蓄や、自宅・商業用不動産などの資産価値を活用する方法があります。
また、友人や家族から資金を借りるという方法もあります。ただし、後のトラブルを防ぐために、融資条件を事前に明確にしておくことが重要です。
ステップ3:パートナーと連携する
協力できる他の事業者や企業がいないかを検討してみましょう。たとえば、海外市場(輸出市場)に進出したい場合、必要なインフラ整備のために資金を調達する方法もありますが、すでに輸出を行っている既存のビジネスと提携するという選択肢もあります。このような戦略的提携(アライアンス)は、短期的にも長期的にも双方のビジネスに利益をもたらす可能性があります。
ステップ4:必要であれば借入を検討する
銀行やその他の金融機関に相談し、利用可能な融資の選択肢を比較検討しましょう。融資を受ける前に、すべての契約条件やコストを十分に理解しておくことが大切です。
銀行のビジネスローンの特徴:
- 固定金利で、返済期間が明確に設定されている。
- 資産を担保とする「有担保ローン」と、担保を必要としない「無担保ローン」がある。
- 返済額やコストが予測しやすく、事業予算を立てやすい。
一方、ビジネス・ライン・オブ・クレジット(BLOC/事業用信用枠)は、柔軟に資金を引き出し、借入期間中に自由に返済できるのが特徴です。予定外の支出や資金ギャップの補填などに役立ちます。
CPBのビジネスローンおよび信用枠についての詳細はこちらをご覧ください。
https://jp.cpb.bank/business-banking/business-loans-and-lines
ステップ5:外部資本の活用
新しいビジネスに将来性がある場合、外部投資家がスタートアップ資本を提供してくれる可能性もあります。
- エンジェル投資家
成長が期待できる事業機会を探している個人投資家です。オンラインで地域の投資家を探すこともできますが、実際には地域の起業家、自治体、企業投資家、インキュベーターやアクセラレーターなどから資金を得るケースが多く見られます。 - ベンチャーキャピタル
より事業が確立した企業を対象とする投資会社です。 - クラウドファンディング
多くの人が少額ずつ資金を出し合い、投資や将来の購入予約として資金を集める仕組みで、ビジネスの性質によっては適している場合があります。
ステップ6:助成金・補助金の活用
アメリカの連邦政府や州政府が提供する支援策を確認することも重要です。この種の資金援助は、主に助成金、税制優遇、賃金補助、融資保証などの形で提供されます。米国中小企業庁(SBA)は、優良認定金融機関を通じてローンや信用枠を提供しています。これらはアメリカ政府によって保証されており、通常、より低い金利と柔軟な条件で利用できます。
CPBを通じたSBAローンの詳細についてはこちらをご覧ください。
次のステップ
最終的には、「事業の成長を妨げることなく、コストを抑えながら活用できる資金源」を選ぶことがベストです。必要な資金額を明確にし、利用可能な選択肢を調べたうえで、ビジネスに最も適した資金調達方法を組み合わせて検討しましょう。また、事業をスタートしてすぐに追加資金を求める必要がないよう、予備資金(コンティンジェンシー・ファンド)を確保できるようにすることも大切です。
ハワイで注目のスモールビジネスや、ローカルビジネスの動向についてご紹介しています。




